2021/03/22

曇り/1015hPa/体調:調子いい

情熱大陸を見ました。ドン引き。おかげで体調がよくなったです。

シャイニングニキ、話が面白いしキャラはかわいいんですが「や、やることが多い!」となりがち。これだけスタンドバトルをテキストで読ませてくれるのはけっこういいと思う。

観た。

『裏世界ピクニック』11話。


きさらぎ駅に米軍を救出に行くオリジナル展開が発生しました。なるほどこういうアプローチなのね。僕はこのオリジナル展開をかなり素直に楽しめてしまったんですよね。「なんだ面白い作品作れるじゃないか」と言う上から目線が発生してしまいました。
こう言うわりとさっぱりした展開は原作には全然ないので、結果として「アニメだし、アニメだからこそ、こう言う映えを狙いました」がはっきりしているのが好印象ですね。強みを理解している作品作りは好きです。

ありがとう情熱大陸

ろ、ロング綾波! そんな、そんな答えあわせありなのか……。

旧劇以来ずっと彷徨っていた僕の魂はここに還ってきたのか?! 僕の「僕の好きだったキャラたちはどこに行ったんだ? まごころを君にとはなんだったのだ……?」と彷徨っていた魂がようやく戻ってきた気がする……たぶん……結局まごころとはなんだったのかなにもわかってない……あの映画で分かったことは「放っておいて欲しい」と言う気持ちだった気がしてならない……。

ところでこの子が持っていた人形なんだと思ったら「つばめ」なんですね。見た瞬間変な声だすところでしたよ。

綾波(6)と綾波レイ、両方の魂が初号機の中にいたのか、それともあるいはS-DATの中にあったのか? で、だいぶ悩んでいるんですけど「つばめ」の存在を考えるとS-DAT仮説ありえそう。
髪の毛が長くなっているのは時間の経過を表しているはずですから、綾波レイはずっといたはずなんですよね……。

Qでは「当然、すでに初号機内はすべて探索済です。結果、発見されたのはあなたと……なぜかこれが復元されていたわ」と明言されているので綾波レイはS-DATだったんじゃないかな……やっぱり。その上で綾波(6)の魂も合流していた。となるとあれはパーフェクト綾波イマジナリーくらいの認識でいいんじゃないかしら。この解釈だとアスカも統合されたアスカ概念で良さそうな気がしてきましたね。

……これは美しい展開なのでは? 今までずっとどの展開でも、シンジに向かって「さよなら」と告げてきた綾波レイが、『さよならはまた会うためのおまじない』と知った綾波(6)と合流し、碇シンジのところにおまじないと唱えに行った。あまりにも美しい展開じゃん……。

そうだよ……チルドレンはみんな「優しい頑固者」だもんな。頑固で強情な人ばっかりのエヴァの登場人物が、ようやく……

で、話を終わらせてくれない真希波マリ……。

名前は露骨に「デウスエクスマキーナ」のもじり。おそらくはエヴァの結末を知るメアリー・スー。新たなる理想の女性像。
しかし従来のエヴァキャラとの差別化の印象は強い。
チルドレンの中では始めて明確に豊満、メガネ(ちなみにこれはユイにもらった眼鏡なので視力の問題ではないはずの設定)、ユイに結んでもらった少女らしいツインテール。全員並べても『シルエットではっきりと分かる』個性の強さ。

しかしてその実態は……貞本義行エヴァ最終巻では(なのでパラレルである新劇でそうとは限らないんですけど)『碇ユイに恋愛感情を抱く同性愛者』でありまして『碇ユイには勝つことの出来なかった天才少女』なんですよねこいつ。冬月ゼミの最年少構成員。碇ユイが六分儀ゲンドウを選んだことに対する不平を隠さない。

そして冬月ゼミを抜けてイギリスへと留学していく『イスカリオテのマリア』。大人と子供の垣根を破壊して話をかき回したトリックスター、新劇において繰り返し碇シンジ決断の場面に舞い降り続けた観客の共犯者。

……でもずっとシンジの顔が女性っぽい事が擦られてきた歴史、それを考慮すると……この人、シンジの顔がユイに似ているからやってきただけの狂人だった説、十分あるよね?

DSSチョーカーが「対使徒用の爆弾」(つまり知恵の実プロメテウスの炎であるN2地雷のメタファーでもある)である事が判明した以上、それを身に着けたアスカと一緒に暮らしていたばかりが、肉体関係も持っていたことを示唆してくる異常者……。

エンディングのすっかり男っぽくなって(言動も含めて)しまったシンジくん、捨てられるんじゃないですか。こいつそう言う事しますよ。こいつは「ついにやってきた本命ヒロイン」と見せかけて『碇ゲンドウと同レベルで碇ユイに執着していただけの異常者』の危険性が全然去ってないじゃないですか。こいつのせいで僕はラスト呆然とするはめになったんですよ!!!!!!!!!

だからもうヒロインは『さよならはまた会うためのおまじない』でいいよね? そうさせて。お願い。

第3村をやっておいて「電車は駅につき、シンジが庵野秀明の故郷の文明の世界にたどり着く」「そのロケは庵野秀明が自らカメラを持って走り回って撮影したことが情熱大陸で今日このテキスト執筆途中に明かされた」んだから「やっぱ農業より工業! 君たちも自分の好きなものの方に行こうぜ! 楽しいぞお! あはははははは! でも生産性が一切ない事やるのが一番楽しい! 生きてるって感じ!」って気持ち画面に反映したって事でいいでしょ。

「好きになってもいい」と綾波が言ってくれたんだ、好きなものを好きなままでいいんだ! だから最初から綾波やアスカに惹かれていたみんなは彼女たちがヒロインでいいし、シンカヲの民は永遠にシンカヲの民でいい!

エヴァカッコいいしキャラもいいもんな! 庵野秀明は素直にやったぞ! 「私は好きにした。君らも好きにしろ」じゃねーか。庵野秀明は大人になれなんて言ってなかった。シン・ゴジラは好きに撮ったし仕事だからちゃんとやったしシン・エヴァも好きにやったし仕事だからちゃんとやった別ベクトルなだけで! 一貫!! 僕は作中のメッセージを体現する役割を果たした綾波びいきになったところがあります。庵野秀明の「好き」はおいておいて、作品のメッセージの体現を綾波と言う記号がずっと果たしてきたのはあったと思うんですよね。そのシンボルとして出現する巨大綾波!(さすがにまた劇場のスクリーンで会うとは思ってなかったよ……エヴァンゲリオンイマジナリー!)

さよなら全てのエヴァンゲリオン、しかしさよならはまた会うためのおまじない。だからエヴァンゲリオンをまたやってもいいしやらなくてもいい(なんなら作中でもすぐまたやってきてくれるエヴァ)。そう言う気分になった。よかった。いい映画だったよシン・エヴァンゲリオン。

割とマジに解放されてませんか。

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