2021/11/25

雨/1011hPa/体調:うつ傾向が強い

無茶苦茶やる気がしないと言う感じではなく、そもそもやる気がなくなっている状態を感じるので、これはたぶんうつ。うつ状態でも手を動かせるように複数のタスク管理を事前にしこんでおいたので、それでなんとか動けている気がします。ちょっと前ならひたすら椅子に座ったまま動画見たり寝てたりしてたね……。

読んだ、観た。

木村由莉『もがいて、もがいて、古生物学者』


これまたとてもいい本でしたね。
恐竜学者を目指しているうちに「実は自分は生物全般が好きで興味があり、必ずしも恐竜の研究をしたいわけではなかった」と気がつき、古げっ歯類の研究の第一人者となられた木村博士の著書です。中高生向けって書いてありますけど、後半の研究の内容に関する話題はけっこう専門の話をなさっているので理解力がいります。まんべんなく読み応えのあるドキュメンタリーなので、研究職に興味があると言う人なら読んで損はないですね。
子供の頃から研究者になりたくて研究者になった人間が「まず高校生としてはなにを目指せば好きな分野の研究ができるのか」から「大学ではなにを目指すのか」「その後のキャリアの作り方」まで全部書いてあります。実験は人生が続く限りやりたいけど研究に伴うマネジメントの世界に耐えられないと思ったら研究者には向かないよね……。
中盤のボス敵がヨシ・コバヤシ(みんな大好きダイナソー小林)になっているみたいな展開はけっこう笑ってしまいました。留学先に「日本人ならこの前までいたぜ! すごい優秀だった、君にも期待する!」って言われたけどその日本人がすでに業界に名を馳せていたヨシ・コバヤシであった恐怖の展開。でもこの話を聞く限り「小林先生が業績を作ったことで、日本人が挑戦して受け入れられる門戸が広がったんだろうって気もしますね。
世代的に「そう、こういう影響はあった」と言う感慨を強く感じる読書だった。

『映像研に手を出すな!』6話。


浅草氏の絵コンテの飯をかっ食らうロボット整備チームと言う流れに、強い押井守リスペクトを感じてしまった……。そして水島氏の「役者としての演技力があるからこそ、原画マンとしてどう動くのかを具体的に描写できるスキル」を強調するのもかなりよい。金盛氏の経済感覚(経済感覚がないと結局クリエイティブな仕事はできないぞと言う感覚)が大人としては一番印象的なのはあったけれども、「映像研の個人のスキルの高さ」が過去一強調されたエピソードだった気がします。
この作品に触れた若い人が「クリエイティブな仕事をするなら、そこに役立つ技術・ノウハウはいろんな種類があるので、自分の得意を見つける」みたいな影響を受けて欲しいな。

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