2020/02/23

曇り/1013hPa/体調:ふつう

僕はSW無印リプレイでなにか読みたいって言われると「山本弘がGMしている2シリーズ計5冊で良いんじゃない?」って言っちゃうんですよね。これには複数の理由があるんですけど、一番の理由は「読み物として面白かった自分の体験がある」ですかね。「主人公たちと敵対する倫理」だとか「古代文明の残した魔獣創造施設の驚異」みたいな、無茶苦茶流行ったファンタジーの題材の源流に近い読み物っていうのも理由です。山本弘リプレイ5冊、笑える読み物としてのTRPGリプレイが流行したきっかけの作品でもある(これ以前の商業TRPGリプレイで今でも簡単に読めるもの、もうほとんどないはず)んですよね。これがいきなり世に出現したのならば、そりゃあ当時SW無印が最大規模のTRPGになるだろうと言う説得力がある。

ただこれらは今となってはレガシーなTRPGシステムであるSW無印、その本来の世界観を楽しみたいと言うニーズのことは考えていない意見でもあります。……今振り返ると「なんでSW無印のリプレイくん、初期で人気があった3作、全部個性的なの?」ってなりますけどね。僕は山本弘も清松みゆきも、己の中にあるSF作家としての能力を、なぜかリプレイとして世に送り出してしまったのが90年代TRPGシーンだったなと思ってるところがあります。
(これはつまり、TRPGをプレイするお手本としては、山本弘も清松みゆきも不適当だったのでは? とかなり思っているということです。2020年にTRPGリプレイとしてSW無印リプレイを読み理由、ないんじゃないかなって思うんですよね。逆に『サーラの冒険』みたいな事をしたいと言うなら……みたいに思う)

観た。

『仮面ライダーゼロワン』24話。最近のぐだぐだの意図は読めてきて、これはつまり「序盤の悲壮な設定をなくしたい」のではないかなと。つまりはヒューマギアが怪人化しても取り返しのつく物語、これはつまり「飛電或人が守った人々が、或人の危機に力になれる物語」の方向であって、それが今回の展開なんだなと。ついに1000%社長が普通に負けたし、これで話の抑圧のバランスは取れそうですね。でもお仕事五番勝負どうなるの? 相手のヒューマギアにベルトつけて暴走させて破壊するみたいな無茶苦茶な手がある人物と対戦する話、どうやってもこれから成立しないよね。今週先週とわりと面白かったんだけど、今後の展開に影響は出そうだなと思います。
ヒューマギアが「こういうこともを自発的に出来る存在である」と描かれていたのも影響が大きそう。今後視聴者はもちろん、或人にとってももう「ヒューマギアは道具である」と言う流れが成立しなくなっているんですよね。この流れは話を面白くするのに使えそうなので楽しみ。
ところで「男に依存」のフレーズ、今日の展開にはなんの影響もなかったので、あれはつまり、純粋にただマッチが人間をああ罵倒してしまったと言うことなの? イズが最低の言葉として指導した結果のフレーズなの? そこからの展開で人間に悪意(あれは悪意なのか……?)を向けられることでわざとヒューマギアが暴走したと言う話にするのは、さすがにその……。全部伏せて「とても放送できないひどいことを言ったんだ(笑)」って方向にするだけでよかったのに、「男に依存」だけ放送に乗せてしまったことで「正当性のある悪口だった」みたいな感じになっちゃってるんで、とても良くないと思いますよ。

『リュウソウジャー』が今回めちゃくちゃよくてびっくりしてしまった。各自の幸せな夢のイメージが「わりと小さな幸せ」なのがらしかったです。トワが世界一周旅行に「行った」ではなく、「行こうとワクワクしている」ところなのは完全に意図だろうし、あれのおかげで「夢の世界の限界点はこのあたりなんだな」ってわかるのとてもよかったですね。メルトは「仲間のいない場所でゆっくり本を読んでいる」みたいな感じのところなのに全員分の飲み物が出てくるの、世界観だなあ。

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