2020/02/25

曇り/1021hPa/体調:よい

体調が今日は悪くなかったですよ。朝起きるのは相変わらず辛いけど起きられている。

これに対するソリューションはパチンコ・パチスロだという引用リツイートがあったんですが……その、パチンコ・パチスロする人って日本ではそもそももう人口の1割未満なので、まったくソリューションにならないですよ。しかもパチンコ・パチスロになるアニメって(たぶんパチンコ・パチスロを作る会社と制作会社に結びついているとか、スポンサーであるとかの理由はあるのでしょうが)あんまり基準がわからないんですよね。
仮にパチンコ・パチスロで流行している作品が「多くのオタクに働きかける大ヒット作品」だとすると、スカイガールズが大ヒットした世界が存在してしまう事になるし、シンフォギアは正真正銘の国民的アニメになってしまう。

僕、シンフォギアシリーズ大好きですけど、シンフォギアの話を誰にしても通じてしまう世界線はちょっとイヤですね(子供が絶唱顔の真似をする世界とかさ……)

読んだ。

島田荘司『十五匹のネズミのフライ』。ホームズパスティーシュ作品。大筋としては「赤毛組合事件はホームズの推理ミスで裏があった。犯人の逃亡、恋人の失踪などのピンチがワトソンに振り抱える! しかしホームズは文庫で10ページ以上にも渡る濃密な描写を伴う激しい薬物中毒でマジに使い物にならない! どうするワトソン!」です。薬物中毒で暴れ狂うホームズ、ワトソンの活劇っぷり、圧倒的なリーダビリティ。面白いシーンしかない小説でした。これだけ楽しく読めたエンタメ小説は久しぶりです。楽しいは強い。僕、ホームズが暴れるところ読んでゲラゲラ笑いすぎて、友達に不審がられましたよ!
島荘作品といえばの大々的な大トリックものではないのですが(むしろホームズだからこんな感じという規模のトリック)、娯楽としてこれだけ楽しい話も珍しい。ホームズ研究を踏まえて事件の時系列やワトソンの作品の執筆時期を小説展開に組み込んでいるのもいいですね。島田先生は御手洗シリーズでどさくさに紛れてホームズ語りしている時に「彼の人間に惹かれる」と言う話をしているのですが、この作品のホームズはまさに人間的な魅力にあふれているんですよね。念のためフォローしておくと薬物中毒の様子が楽しいという話ではありません。ワトソンに対する激重感情を吐き散らかすあたりの話です!
推理小説と言うより冒険活劇と言う印象のほうが強い一冊なんですが、かなりオススメ。僕は大好き。

白鳥士郎『りゅうおうのおしごと!』ネットミームギャグのセンスがニコニコ動画じゃない? と、言う不安な序盤を越えて対局シーンになったらちゃんと盛り上がる巻でした。このシリーズ、現実の将棋のスケジュールほぼそのままで戦うので(突然出現する架空のトーナメント戦とかの要素がないわけです)、登場人物の活躍ペースが均一じゃないという特色があって、結果本来メインヒロインであろうあいちゃんが戦う出番がないのがだいぶ続いているんですが、それをどう話に組み込むのか見えてきた感じがします。あと「八一は才能が突出しすぎていて人の心がわからない怪物である」と言うのを遠慮なく話に組みこんでいるのが面白いところですね。あそこまで信頼できない語り手、あんまりいないですよ。今回感想戦が一番面白かったまである。
ところでこの小説、1冊に1回は嘔吐してない?

コメント

タイトルとURLをコピーしました