2021/01/27

曇り/1020hPa/体調:わりといい

体調をリセットするつもりで、一日休んで本を読んだり映画観てました。

これについてまとめようとも思ったのですが、明日でいいですよね? だいたいの事はもうツリーに書いてありますし。
(ちょっと疲れたので今日は手抜きさせてね)

読んだ、観た。

綾辻行人『Another2001』。


読んでて後半悲鳴を上げてました。『Another』『AnotherS』の正当な続編にあたる作品となっています。あまりに正当な続編なので、この二冊のネタバレをなしにあらすじを語るのが難しいまである。
「シリーズを追ってきた人間は早く読めよ!」って自分に向かう特大のブーメラン投げておきます。

主人公となるのは『AnotherS』の登場人物でもある比良塚想。〈災厄〉の年である2001年、夜見山北中学三年三組の一員となった想に起きる様々な事件が語られます。〈いないもの〉に立候補した彼と、そのアドバイザーとなる見崎鳴(!)。シリーズ読者はもちろん「なにをすれば〈災厄〉が止まるのか?」を理解してこの本を読むわけなのですが、登場人物たちはそうではないんですよね。見崎鳴ですら「三年前」の事の詳細は記憶できず、いかなる手段で自分たちが〈災厄〉を食い止めたのかを把握できていない。明らかに有効ではない対策、増える死者。

シリーズ読者なら途中で真相には思い至ってもおかしくはない(完全に正当な続編であるがゆえに)んですが、それで疾走感が薄れるという事もなく、読ませ切る小説力がなにより凄かったです。ネタバレをさけるとろくな感想言えない系なんですよね……歯がゆい。

僕は『Another』は「人生に一度書けるかどうか」と言うタイプの小説だと思っていて、『S』も良かったんですけど……と言う気持ちはあったんですよね。でも『Another2001』は読み終わった今、『Another』と同じくらい好きな小説ですね……。『Another2009』の構想があるとの事で、それも期待して待つよ。

『ゾンビランド:ダブルタップ』


一作目に比べて評判が悪くてちょっと不安だった第二作。まあ一作目があまりにも出来が良かったからなあと言う気持ちもあるし、それから10年経っているから難しいよね。
と、擁護的な気持ちも持って再生を始めたのですが……その……追加キャストとしてやってきた「おバカなブロンドセックスマシーン」プ必要でなかったのでは……? こんないなくても話が回る登場人物、久しぶりに見た。2019年の映画でこんなキャラを見ることになるとは……みたいな気持ちが生まれてそこから僕もだいぶダメだった。
最後まで別に物語に大きな貢献がないじゃん……。

こんな気持はかつて『ジュラシック・パークⅢ』を観て以来のもので、とても辛い。

途中まで「もしかして今回はロードムービー路線からも外れる?」と不安だったんですけど、途中からちゃんと旅に出てくれ……目的地はエルヴィス・プレスリーの聖地……! からのバビロン、ヒッピーの巣窟。まってくれ。これはもしかして文化、アメリカのカルチャーをコメディ化したバカ映画なのでは? 追加ゾンビ要素、別に物語に貢献してないんだよな……?

ゾンビ映画はそもそもアメリカのカルチャーでありみたいなところからの皮肉なのか?
つまりは失楽、キングの死、の話……だとは思うのだが。映画の出来で失楽を、キングの死を体現するな。

細かいところでは中盤のソックリさんコンビとの戦闘で突然失われるスピード感なんか、ゾンビランドらしくなくてちょっと気持ち悪かったりもしました。タラハシー、もっと豪快に殺してくれよ。

ところどころ前作みたいなテンポのいいジョークをやるところがかえってムカつくみたいな場面、あるな……。

映画批評サイトで、僕が気に入らなかった要素を全部ほめてた記事を書いてたやつ、名前覚えたからな。

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