2022/03/31

晴れ/1012hPa/体調:ふつう

ちょっと事情があって遅れた父親のワクチン接種に付き添ってきました。なんか父親が約束の場所に来るのが30分遅れて(そして父親が僕に指示した時間は、予約された時間の30分前だったのでなにもかも無駄な30分だった)無茶苦茶寒い思いをしたので帰り道にコンビニでお昼としてカレーライスを買って帰ったら、晩ごはんがカレーライスで、二食連続カレーライスもりもり野郎になってしまった。なぜ……。

読んだ、観た。

『ウルトラマンZ』25話


最終話でした。ウルトラマンZは全体として「レトロ、昭和の作品であるウルトラマン」を否定することなく「それを明るく楽しく、現代でやってみよう」みたいな意欲を感じる作風で、そこは好きなんですよ。旧ウルトラマンの最終回といえばウルトラマンの敗北と人類による最強の怪獣への反撃なわけですが、今作でもその流れは意識されている様子で「ウルトラマンZが傷つき倒れ変身不能」になったあと「人類が生み出した災厄を、人類の手によって倒そう」と言う作戦が行われる。しかしそれは「降ってわいた超兵器」ではなく、あくまでは今までの蓄積によって行われて然るべきと言う意識を感じた。だから「ハルキが地球人の一人として最後の戦いで、覚悟を決めて変身する」のは違和感もなく、主題歌に歌われるようなヒーローの姿に見えましたね。
その向こうに「あくまで人助けのために変身し、人助けのために宇宙に向かうハルキ」がいるのは気持ちいですね。この後の地球ならウルトラマンのいない世界でも生きていけるだろうと言う。
その辺の気持ちよさと分離して嬉々として黒幕を解剖しようと喜ぶユカ隊員の倫理観のなさがヤバすぎる。どうなってんだあいつ。好きなキャラだけどホラーだ。
最初の方の感想を見るとそれとなく分かると思うんですが、ヨウコとその周辺に見られるマッチョがあまり好きではなかったんですが、マッチョへの違和感を吐露する23話移行急に魅力的なキャラに見えだした僕はかなり現金なやつだよな……。

はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ』⑦⑧



物理トリックの味の強さが産湯を感じる。
これ、はやみねかおる先生わざとゲーム部分のディテールの拙さを強調してるんだろうなー。5巻と比べるとかなり作りが違う。7巻で露骨に創也のビジョンの甘さを描いた後に、8巻で「夢と現実の境界線のゆらぎ」と言ういつものあれを急速にブチこんでくる。明らかに創也の弱点を「体験のなさ」にしていて、それがクリエイターとしての欠点に結びつけているはずなんですが、これを長期シリーズでコントロールするのは作家側がかなりしんどそうなんですよね。どう処理していくのかな。
夢と現実の境界の不自然さを疑い始める内人の心情を読んでどの程度の子供に届くのかと思ったけど、子供の頃の僕はけっこうそこを疑っていたから「それなりの子供に届いていると思う」って結論になりました。
栗井栄太チームからの感情に使われている文章リソースが多いなって印象もある。

余談ですが、うつがもっと深刻な状態だったとき白昼夢の見すぎで、夢と現実の区別が極端に薄まった時期があって。その時期はなぜか夢で毎日のように学校に行っていたし、その中に現実での友人たちのエピソードが過去に翻案されるようにして挿入されてしまったので、なんなら今でも区別が怪しい記憶があります……。おそらく胡蝶の夢みたいな概念が生まれた経緯にはこういうマジの混乱が起きるようなタイプの精神疾患とかあったのではないか……。

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