2022/08/31

雨/1006hPa/体調:そこそこ

『次にくる漫画大賞』1位に『メダリスト』が選ばれたそうです。おめでとうございます!

フォロワーが言ってた事なのですが『メダリスト』はなんなら国民的漫画になっても全然おかしくない(フィギュアスケートと言うスポーツ自体が、国民に「ルールはまったくわからないけど親しまれている」と言う状態にあるわけで、そこに『メダリスト』はうってつけ)ので、確かに「作品のポテンシャルを考えると、まだきていない」のかなと思えますね。

とは言え、冷静に考えると「次にくる漫画」って言い方そのものがあんまり良くないって気がしますよね。

読んだ、観た。

中村玄『クジラの骨と僕らの未来』

中高生くらい向けのクジラ研究書の中ではかなり面白かった。実際のクジラ研究の話が薄いのですが、その代わりとして誠に失礼ながら、筆者の方の世界観がけっこうやばくて面白かった。

筆者は小学生でフトアゴヒゲトカゲの飼育、中学生でハムスターの骨格標本、高校生で近所のおばさんからもらいうけたタヌキの骨格標本を作るのに失敗と言う経歴。このあたりまでは「まあそこまで?」と言う感じなんですけど、高校在学中に南米に留学したりとなってきて「一流の研究者はそもそもの行動力が違ってくる」と言う感想を持ってしまう。

さらにはクジラ研究の宿命と言うか、シー・シェパードと海上で遭遇してしまうシーンまで存在します。こういう場面の現場感がすごい。現場にいないとわからない知識が出てきた。研究者の研究の話としては正直あんまり(そもそもあまり研究の話題がないので)と言う感じなのですが、エッセイとして読むならかなり推せる内容と言えます。

『シャドーハウス2ndSeason』8話。

シャドーハウス

ケイト様による「ミステリとしての解決編」にあたります。ちゃんと人物リストを用意し、推理を適用して「ローブ様の条件に当てハマらない人物は除外」する消去法で犯人を特定した上で、「その人物が犯人である状況証拠」を確保してから対決に挑む形式になっている真面目な解決編です。

その過程で同期たちを中心とするシャドーハウスの人物たちの個性や魅力をふんだんに描いているのが漫画がうまいですね……。

『天下繚乱 蒼穹無限』

追加クラスとして旧版ではウェブサイトに載っているだけで終わってしまった異能者、判定ダイスの入れ替え要素奇蹟ダイス使いに一新された切支丹、変則アタッカー退魔僧、防御もこなす軽装戦士渡世人、みんな大好き秘剣使い、勧進を求めてバフをかける変則魔法戦士山伏、優秀な素手アタッカー力士、敵の攻撃でもダメージを与える報復持ちの人狼、高行動値アタッカー天狗、異常に銃器が多い未来人。

ワールドガイドとしては各種クラスの要素のフォローに京都、大阪といった街の具体的な地図や案内、多数の追加パーソナリティ。

かなり充実したサプリメントで、ワールドガイドとワールドを拡張する追加データを両方大量掲載した傑作サプリメント(ただ、天下繚乱自体が設計が古いゲームなので人を選ぶ傾向が強い)と言えます。

あと読んでて気がついたんですけど、過去作と《金城鉄壁》の効果が完全に違うものに入れ替わっているので注意ですね。過去作だと「自分が受けるダメージは完全に0にできる奥義」でしかなかったのですが、今作ではそもそもダメージロール直前に使用してダメージを0にする(複数体のキャラクターを攻撃する場合、全員のダメージを0にできるし、バッドステータスも発生させない)と全く違う効果になってます。さらには《一刀両断》と相殺しあう処理になっている。

これは旧作の《金城鉄壁》は正直ちょっと弱い(《起死回生》でいい)奥義だったので、テコ入れかな。この変更によって有効活用するにはカバーアップなどをよういするとかしなくて良くなったので大幅に取り扱いが楽になりましたし、《一刀両断》を相殺できるという事はダメージ対象の移し替え不可効果を殺せると言う事なのでかなり強いと思います。

ただタイミング的には《一刀両断》も《金城鉄壁》もダメージロールの直前なので、《金城鉄壁》を見てから《一刀両断》もできるはずだし、ダメージの量がわからないまま《金城鉄壁》を切る判断をする事になるんですね。

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