2022/09/22

雨/1020hPa/体調:やる気ZERO

なんか今日は本は比較的読めてるんですけど、それ以外の事をする気がしなくて合間合間でだらしなくだらーと過ごしているだけだったので、なにも生産できてない。ゲームできてないから重症の気がする。

なんかまた異世界転生リアリティの話が炎上していたみたいなんですけど、そんな事知らずに『本好きの下剋上』の4巻読み終わり時点でのリアリティラインの話をしてしまった。ので、続きをこっちに書いておくと。

『本好きの下剋上』世界、「いわゆるなーろっぱにしてはかなり不衛生」と言う印象で、作中記述を読む限りはあまり建材や宗教なども発展していない気配があるんですよ。たぶんこの世界観は貴族が魔力も権力も財力も独占している事に由来しているのじゃないかな。

貴族が関わると、作中描写のある商業ギルドみたいにかなり現代的な管理体制が行われるけど、彼らが関わっていないと途端に識字率が極端に下る描写がある。子供の教育が行われない。特権階級が庶民に向ける差別意識も恐ろしく強い。あとは宗教組織も貴族が管理する世界で外と隔絶しているので、これが教育の場としてなにも機能してないんですよね。庶民は神官や巫女を孤児のつく仕事としか思っていない描写がある。それなのに洗礼式で得られる市民権など、社会的な立場は貴族に管理してもらっている……と言うかただ管理されているだけ。漠然と搾取されてる。

たぶんこれが「文明の最低レベルの底上げ発展」にめちゃんこ支障をきたす原因になってしまっているんじゃないかなあとか考えながら読んでます。識字率が低いため、技術を広める土台がまったくない。文字も数字もまともに扱えない人間は当然設計などに関われない。自分の生活を改善するための学力が誰にもない。

なおじゃがいも問題の話もすると、芋は栽培されていて一般的な食材なんですけど、調理方法が未発達と言う問題を持っていて「蒸す」とかはないどころか、「野菜の茹で汁は捨てるもの」と言う悪習慣があるので「じゃがいもに相当する存在は栽培され普及しているが、美味しく食べられているわけではない」。あの食事方法だと栄養価も心配になる……たぶん栄養不足で人がかなり死んでると思うし、作者はそう決めてると思う。

で、これらはリアルかどうかで言うと「別にまったくリアルではない」のですが「読者がリアリティを感じる『不潔さ』『学力の不足』を意図して設定されている」んだと思うんですよね。だから上みたいに「リアリティを感じた事を列挙できる」。リアルとリアリティは違うので、たぶんリアリティを追求した結果は別に現実に似ている必要はないんですよ。

あとそもそも「近世ヨーロッパに似せた世界観を、なぜか中世ヨーロッパ風と呼んでいる」のがかなり混乱の要因になってる。『実在の中世ヨーロッパに似せたら話にならない』の当たり前なんですよ、みんな近世ヨーロッパのイメージを借りて設定作ってるから。

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