2023/01/22

曇り/1026hPa/体調:そこそこ

ブルアカを……始めてしまった……。

行間を読ませるのがうまいテキストだと思いますね。

読んだ。

『鈴波アミを待っています』

鈴波アミを待っています

主人公であるオレの推しVtuber「鈴波アミ」は活動一周年配信のその日、失踪する。と言う小説。鈴波アミは個人勢なので企業がなんとかしてくれたりはしない。業界内部の本人の友達が探してくれている様子だけど、その人も個人勢だからあまりわかることはなさそう。推しを待つオタクにできることは一つ、ひたすらアーカイブを見ることだけなので、みんなで同時視聴を繰り返すと言う恐ろしい筋書きの小説です。

これは僕に結構刺さるシチュエーションで、それが10年後か50年後かわからないけど、僕が一番苦しい推しとの別れを経験するとしたらこれだと思ってるんですよね。だって本来推しが失踪したところで、オタクにできることはなにもないんですよ。ところがこの主人公たちは「そうではない可能性」を与えられるのです。その時に「なにが出来るのか?」がこの小説の肝です。なので芯は何かって言うと、僕は「Vtuber」ではなくて「Vtuberのオタク」だと感じましたね。

さて。作者と僕は現実のVtuberでの推しが被っていまして誰かと言うと名取さなですね。

こちらの記事で「鈴波アミと名取さなは共にイデアに近い」と言う話をしてますけど、これはあるなしで言うとある。ここにはかなり舌打ち混じりに共感した。この文脈を『理解できてしまう』とちょっとこの小説を読んだ感想は変わってくると思う。そういう人がこの話の向こうに見る景色と、そうでない人がこの話の向こうに見えた光景ではおそらく全然違うんですよね。僕にとってこれはもう「名取さなをヒロインにした長編SS」みたいに見えてしまったので質感を他者と共有し辛い。困る。

面倒なの、「理想のインターネットの女友達」を名取さながかなり意識的にロールプレイしているのはほぼ間違いないんですよ。だから『インターネット女』みたいな恐ろしい企画をやるし、そこで月ノ美兎とRainbowGirl歌うんだよ。あれは自分がなにをなすべきなのか理解している天才の仕事なんで……。

今日だってわざわざブルアカの公式配信に合わせて同時視聴するためだけに、収録の仕事の合間に3D配信(しかもこのためだけに用意し背景を使って)して、ミカの実装と同時に土下座を初めて「ありがとうございます! ありがとうございます! ミカ~~~~~~! ブヒィィィィィ! 東山奈央ぉぉぉ! ありがとうございます!」って吠えてたし、あれ「幻覚の中にしか存在しない理想のキモいオタクのインターネット友達(ただし美少女)存在」だったよ。正気か? ほんとにブヒィィィって3Dの美少女が叫びだしたんですよ困る。

「おそらく『鈴波アミを待っています』の作者が語る、インターネットの理想の女の子のイデアは」みたいな話を名取さな絡めてTwitterに書こうかなやんだけど、エゴサしてるみたいだからちょっと悩んでやめておいた(傷を負いそう)。名取さなの存在はSFマインドを刺激してくるところがあるし、題材にするのわかるよと思う(名取さなの適度な『非実在』であり続ける姿勢偉すぎるんだよな)(ある作中のトピックも「名取さながSHIRO-OBIでなにをしたのか」を知っているかどうかで見える景色がかなり違うと思う)

『都会のトム&ソーヤ』16.5

かなり好きな巻。過去一ラノベっぽかった。もしかして怪盗クイーンネタが結構ツッコまれてる? 地下の巨大ショッピングモールと言う場所で戦闘イベントするゲームというシチュエーションがかなり好きでテンションが上ってしまう。おそらくは、『都会のトム&ソーヤ』の真のラスボス。典型的な異能バトルとして盛り上げ方のうまさですよね。

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