2019/07/23

雨/1006hPa/体調:よい

あまり低気圧の影響も受けずにのんびり過ごせた感じでした。
ボーイ・ミーツ・ガールにしてもガール・ミーツ・ガールにしても、本当に巨大な感情をぶつけられる作品に連続して出会ってしまったので、脳が混乱している気もする。

たまこラブストーリー

だ、男子の感情や視線の移動が繊細ーっ(すごく嬉しい)
クォリティに関してはいつもの京アニの出来なんでなにも心配はいらないんですが、予算がものすごい映画みたいなガンギマリ演出はない感じです。それがむしろたまこまーけっとらしさではあります。
全編がちゃんとした感情表現すぎて感動したというのは強調しておきたい。こういうの、景色なんかを描いていればそれで成立しちゃうタイプの感情表現好きなんですよ。
映画単品で見ると、構成は少し序盤が忙しい印象もあります。ミッドポイントが少しストーリーの早いところにあるし、後半のためが深すぎる気がするんだけど、これはTV版との釣り合いもあるからこれでいいのかなと言う気がしますね。
全体的に不満となるところがない100点満点の映画でしたね。

読んだ。

SF百合アンソロジー『アステリズムに花束を』収録作はどれも面白かったので、気にいる気に入らないはもう好みの問題のレベルですね。
百合を創作で扱う上で前から気になっていたのですけど「すでに現代では同性愛を小説で扱うことは特別ではない」んですよね。
(これが正しいかはわかんないんですけど、ちょっと百合方向のある短編を自分で書いて「……恋愛小説でしかないなあ」と感じて以降はそんな理解でいます。)
この百合SFアンソロジーへの僕の興味はそこから生まれていました。「もう百合を特別なもの見いだして作品を描こうとすると、それは自然とSF(あるいはファンタジー)になってしまう」。だからSF百合が発達したんじゃないかみたいな考えがあって、じゃあきっと百合SFアンソロジーにはそこに対するアンサーがある程度あるんじゃないかなって。
読んでみての感想としては「クソデカ感情をぶつけ合う創作ジャンル、百合。その中でSFと言える作品」と言う方向によってるなーと言う感じ。やはり性別はもうほとんどの場合において特別な要素じゃないんじゃないかな? とは思うものの、百合の最先端は尖りすぎていて、僕の百合に対する解像度だとアンサーは得られなかった感じ。
一方で小川さんの『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』では、男性と結婚しなくてはいけない社会システムを用意してあったんですよね。これはこれで「すでに現代では同性愛を扱う以下略」に対するアンサーで、僕に近い理解から生まれている気もする。

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