2019/07/27

晴れ時々雨/1008hPa/体調:早朝覚醒気味が続いていて不安

観た。

『リズと青い鳥』。冒頭、鳥肌が立ってそれが止まらなかった。なるほどこれはアニメーション映画史上に残る傑作ですね。控えめに見て、思春期にこれで殴られたら人生が変わるレベルでしょ。個人的には『天気の子』より強い打撃。

『響け! ユーフォニアム』本編よりも音楽映画としてのティストが強かったりしますね。全編で一つの音楽を解釈するためのエピソードだと言ってもいい。音楽で世界が変わる話とも言えるんじゃないでしょうか。
2回続けて観たんですけど、一周目と二周目だとだいぶ解釈が変わる話ですよね。正しい曲の解釈を得てから全体を見直すと伏線の意味が違って見える。

でもこれだけ言わせて。あのね。全体的にこんなにものすごいのに、なんでフグ水槽だけあんなフグが死にそうなの!! たぶん原作通りの場面なんだろうけどフグ水槽!! トトロのヤギと同じくらい納得がいかないよ……。
リズと青い鳥との対比にフグ水槽使っているのは僕が全然思いつかないタイプの表現で感心しました。「籠から出て自由にされる鳥」と「水槽から出たら死んでしまう魚」が対になってるのよね? みぞれは校舎に感情移入しているし、前者を理解できていない。そういう事は誰も言わない。

あと『たまこまーけっと』見ていた時には知らなかったんですけど、山田尚子監督、足で人間表現するの好きだったんですね? 素でなんの知識もなく「ふくらはぎの表現力」とか口走っていたら、ファンの間では周知されている作家性と言う情報を得ました。
今回もここがものすごいよ……歩幅や踏み出し方で、それぞれのキャラクターの心理を同時に記述するのよね。それが当たり前でしょ? という感じにやるのよね。当たり前じゃないからね……? 実写でもめったに見ないスタイルだよなあ。

欠点を上げるとすれば、これがシリーズ物の一作品であるというその一点かもしれないですね。個人的にはユーフォシリーズ抑えていないと解釈が難しいところを感じてしまった。

『キングコング 髑髏島の巨神』。
テレビの吹き替えはノーカウントなので事実上はじめて観ました。なるほど、この段階だとモナークはKoMの時のように心底やばい連中ではなかったのだなあ。
怪獣映画と言うよりは冒険映画だし、パニックホラー映画でもある(サメ映画っぽい殺し方するシーンあったしね!)。色使いがすごく印象的でBGMが全体的に良い。台詞ワークも独特。
すごく作家性が現れた映像作品で癖があるし「今のシーンなんかで見たような? オマージュ?」となる感じのカット多かった気がします。

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