2020/03/09

晴れ/1017hPa/体調:悪い

なんか耳の付け根くらいがじんじんする日で、これは相当に参っている。一方でコンテンツ消化力は高まっていて(引きこもりがちの割に、寝ないように耐えているのもあると思う)がんがん積んでいる本が消えている。なんか去年の今頃も、僕、こういう事してましたね。季節性なのかしら……単純に状況由来だと思うんですけど。去年の今頃はまだ顎関節の治療で歯医者さん行ってましたよ。

読んだ、観た。

武田綾乃『響け!ユーフォニアム 波乱の第二楽章 下』ここが『リズと青い鳥』の例のシーンの原作部分! 無茶苦茶刺さるなこれ! 練習シーン、とくに基礎の大切さ徹底的に訴えかけるのは演奏のクオリティを示す描写を読者に納得させるためであったり、主人公久美子が持つユーフォニアムと言う楽器のイメージ作りでもあったりするわけで、響けユーフォニアムと言う小説の中ではかなりの分量を割いているんですよね。練習することそのものがドラマである。それを読者にすっかり認識させてからの「これ」なので、威力がでかい。その後の久美子の立ち回りがまたなんとも言えない。凄いものを読んでしまった。それでクライマックスをあそこに持ってくるの、小説がうまい。ミステリ小説に近い読み味だったなあ。

武田綾乃『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話』間髪入れず続きを読んでよかった。ユーフォシリーズでは恒例の短編集なんですが、今回どれも「ンンンンンンッッッ」となるやつでしたね。伝われ。とくに卒業生たちの心理がいい。どれも涙ぐみそうになる。後藤先輩、めっちゃめちゃいい人ですよね……。僕は読み方が独特なのか、なんか最近はすっかりアニメ版の絵柄わかってるのに頭に浮かんで来なくなりました。文章の印象が優先されている感じ。

『ID:INVADED』10話。面白すぎた。泣いてしまった……。話の密度が高すぎて、25分のアニメとは思えない。メタで殴りかかってくるメフィスト賞味。まるでいい事したかのように語っちゃうの完全にアレ。ここ、本当に舞城王太郎らしいし、そこからのあの展開を支えきるキャスト陣最高でした。津田健ありがとう。
酒井戸が疑うべき真の"敵"はおそらく世界そのもので、救うべき相手も世界そのものだと思うのですよ。だから飛鳥井さん=カエルちゃんは必然として世界であり、ルールであるはずなんですよね。ここは疑わなくてもいいはず。そこがあるので、これだけ揺さぶられても安心して見られる。
8話で思った通りに「完全にちゃぶ台返しの伏線」が炸裂したんですけど、まだまだひっくり返される気がするんですよね。動機がよくわかんないんですよね。全部ジョン・ウォーカーの罠でもおかしくはないんですけれども。
10話、8話に出ている伏線をほとんど回収しているので、きちんと全部つなげてあると思う。名探偵達の井戸は全部揃っているのはたぶん必然のはず。……改めて考えるとなんで連続殺人犯穴開きの井戸はバラバラの世界なのかしら。自分はバラバラの世界でバラバラではないように動いているんですよ。本堂町ちゃんの井戸もなんかおかしい気がしてくるんですよね……手がかりが1~2話に集中している気がする。いくつかの要素は全部解明されなくても話を畳めるようにされている気配があるんですけど、だいたいは解明されるはずなんですよね。んー聖井戸の立ち振舞もちょっと気になる。

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