2020/03/29

曇り/1023hPa/体調:大丈夫

ちょっと角館まで遠出してコーヒー飲んできました。

読み終われるとは思わないのでもう部分部分感想書いちゃうんですけど、横山三国志、面白いけど戸惑う漫画ですね。
三国志演義、吉川三国志をもとにした作品なので、歴史的に正しくはないとして。バグみたいに強い五虎大将軍たちとなにをやっても本当にうまくいく諸葛亮孔明。とくに関羽と孔明が強すぎて、そりゃあネタにされるよなとも思ってしまう。ネットミームの元ネタが出てきて「これか……」みたいになるの、最近の子がジョジョを読む時、こんな感じなんだろうと思いますね。でもあんなに強い関羽が出てきたら「ゲェッ! 関羽」って悲鳴出すよ。呂布に対する感情も持て余しますね。あんな感じの人が最強格なの、悲劇にしか思えない。

記憶というか認識よりも、呂布は早く死ぬんだし、孔明が出現するのは後なんですよね。年表とかも調べちゃったよ。

しかし時代的にそんなものなんだなと思いつつも、悪逆の限りをつくした人物がそのまま当然のように死ぬのが繰り返されていく。これを見て「誰かもうちょっと懲りないのかな」と思ってしまうあたり、僕は歴史物を楽しむ素養にあまり恵まれていないのだと思う。読んでるタイミングもあんまりよくないのかもしれない。今の僕の人生訓「死亡フラグになりそうな悪い事はしないで生きよう」だから……。

尾田先生とかジュビロ磐田先生とか「人間の尊厳を踏みにじられる有様が好き」であると思うんですよね。「その中でなおも輝く人間性」を常に描くの、大雑把に理由が2つあると思うんですよ。1つはもちろん人間のそこも好きだから。もう1つはこの2つをセットにした物語はカタルシスを伴い、面白いのを把握しているから。なので尾田先があそこまで徹底的に人間を踏みにじっていくの、欲望に忠実なんだし、信念に忠実なんだし、なにより物語に忠実な結果なのだろうと感じる。ワンピに出てくる「助けて!」はとても切実だし、必然的に思える。

観た。

『仮面ライダーゼロワン』29話。良かった。とにかくカッコいいランペイジウルフ。2号ライダーが全部乗せフォームのうえに主題歌をBGMに敵を圧倒する展開。完全に邪悪さを隠さずに振る舞うサウザー。お世辞にも役に立っているとは言えない状況に苦しむ或人。そんな彼を引き止める副社長。本当に買収されてしまう飛電。これから或人が再起するのはもうサブタイトルで完全にネタバレなんですけど、どういう流れでそうするのか、ですね。「お前を止められるのは俺しかいない」の決め台詞があったからには。と言う期待がある。
お仕事五番勝負そのものはつまらなかったんですけど、テーマは一貫していて「ヒューマギアは道具なのか隣人なのか」ではあったかなと思うんですよ。生花住宅は道具としては敗北したけど人間の隣人としては勝利する話、裁判消防はヒューマギアの道具としての性能が人間の隣人足らんとして成長する話。ラッパーだけなんなんだよただの負けムーブなのかみたいにはなるんですけど! そこから「道具じゃないと言いつつ道具である自分を自己嫌悪する人間の刃」や「道具として強制されるのを、自分の意志で打ち破り強くなる不和」を描くのは自覚的でしょう。明確に「道具でいいのか?」を人間とヒューマギア、善と悪に突きつける物語となっている。そのへんのハンドリングはいいんですよね。……でもまあお仕事五番勝負はやっぱり面白くなかった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました