2021/11/07

晴れ/1025hPa/体調:胃痛が継続

胃痛がまだするのでずっとお粥とか胃腸に良さそうなものを食べる暮らしをしていたら、それで1日が終わってしまった。

読んだ、観た。

『キリン解剖記』


最高の読書体験だったと胸を張って言いたい。これは推定で世界一キリンの解剖をしている人間である、郡司芽久博士による「キリンの第一胸椎が、実質的にキリンの第8の首として機能しているのではないか」と言う説について書かれたエッセイです。彼女が研究者としてこの学説を発見・検証した経緯が細やかに描かれています。
まず動物を解剖し構造を調べる事で、今までわかっていなかった事がわかるようになる。と言う学問そのものが面白いですよね。キリンの首がどのくらい動くのかを確認するのには、キリンの遺体の首を実際に動かしてみる必要がある。そして革をはぎ筋肉を観察し、それが骨にどう結びついているのか。筋肉がどこからどこまで繋がっているのかがわかれば、それが体のどこを動かす筋肉なのかがわかる。だから可能な限りたくさんのキリンを解剖して実際にどうなっているのかを調べて見る必要がある……。実際に十数匹のキリンを解剖する過程を読まされるとその労力を読まされると、かなりのインパクトがある。
知的好奇心が強いタイプの人なら、誰でもこの内容は面白いと思うんですよ。極端にグロ耐性がなくて、筋肉を想像するのも無理ってわけじゃなければ読めると思う。
プラス要素、この本のオリジナリティとしては「そもそも作者の郡司さんがナチュラルにマッドサイエンティストしているタイプのおもしろヒューマンじゃん」なのが最高です。


ここ読んでくださいよ。最高すぎるでしょ。ずっとこの姿勢でキリンを解剖してますからね。科学者の資質としての「観察力」「研究対象への愛着」などにも深く関心させられます。

「おわりに」で書かれている「博物館の3つの無」、とても覚えておきたい言葉なんですよ。『無計画、無制限、無目的』。そうすることで未来に繋がっていく……と言うのは、この本を読めば深く理解できると思います。
いい本。

『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』


ママこの映画毎日見ていい? みたいになる子供がいても全然驚かないくらいのおもしろ映画です。
なにせ主演サイモン・ペッグだから面白くないと言う事はないんだろうと思いながら再生ボタンを押したのですが、最初に主人公である「ニコラス・エンジェルの経歴」を読み上げてる場面だけでもテンポがよくて印象的だったし、その直後に「有能すぎるやつが同僚だと困るので島流しします、田舎にとんで!」ってみんながいい笑顔するところで完全にハートを掴まれましたよ。ニック・フロスト演じるニコラスの相棒ダニー・バターマンの「朴訥な子供の様な価値観」の出し方もやっぱうまい。気がつけばちゃんと世界観の中に自分たちがいる。
その後も「みょうに仲がいい怪しい田舎の共同体」「田舎特有の倫理観の突きつけ方」「田舎特有のそんなところに力入れるな要素」「田舎特有のよそ者を異常に嫌う挙動」などを次々と繰り出し、それらに散りばめられた伏線が集約していき、ちゃんと結論に至るまでのカタルシスがある。そして結論にたどり着いたニコラスが完全武装する場面がやっぱり最高すぎる。この主演二人を信じてよかった。

『先輩がうざい後輩の話』4話。


前半の武田先輩スパダリすぎる……あんなになにもかもやってくれる先輩、うざい要素なくない? 会社で大声で言われるのはちょっとうざいけど、武田先輩はプラスが大きすぎて全然許せる……。完全に武田先輩に優しくしてもらえるのを体験するアニメになってる。

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