2022/07/27

晴れ/1014hPa/体調:そこそこ

ベランダ用の日除けを窓に設置して、日光を遮ったら、急に体の調子がよくなったので、すっげえ顔になってる。

すっげえもやもやしている。実在しない学校にも通わずに人殺しの訓練を受けている少女の、下着をモチーフにしたキャラクターグッズ、これに対してどういう感情を抱くのが適切なのかよくわからない。

非実在だから下着をジョークグッズにしていいのか? コラボのアパレルとかちゃんとしたものを作った方がむしろもやっとしなかったのでは?

リコリコ4話では勘違いからトランクスをたきなが装着してしまうのは「一般的な少女の価値観よりも、リコリスとしての命令を優先するのが当たり前になっていて、世間の常識から乖離したキャラクターとしてのたきな」のシンボルとして扱われている。そんな彼女に一般的な女性用のランジェリーを装着してもらう行為で、千束がたきなにどんな変化を求めているのかを表現したエピソードと解釈していいと思う。

一方で、最後の最後で、千束は出来心でたきなのトランクスを試しに履いてみる。履いてみて「なるほど、たしかに快適だ……」と納得し、けっこう気に入ってしまったと言うシーンである。問題となるのは直後やってきたミズキによる勘違い「男物のパンツを履いている、つまり彼氏の家に泊まってきた帰りではないか」だ。短絡的な描写で、これはミズキのキャラクター表現として捉えていいだろう。

しかし、千束がかなりあっさりとトランクスを気に入ってしまうのを、どう捉えるべきか。千束がたきなを性的に思うのを視聴者に示唆する以外で。千束はけっこう「可愛らしい少女のテクスチャ」にこだわりすぎなキャラクターとして描かれているし、そんな彼女が「実用一辺倒のトランクスを履いたら、気に入ってしまう」はこれも『価値観の変化』を描いた、それなりに重要な描写と考えていいんではないか。

……と言うふうな思考が存在したところで「トランクス型ケース」なので、「あのトランクスはすべてただのセクハラです」と言われてしまった気分に陥ったのですよ。もやもやする。

読んだ、観た。

牧野圭祐『月とライカと吸血姫2』

小説でこのパート読んだら、大部分がレフの葛藤、苦しみの独白じゃねえか!!!!! わりとアニメではそこまで比重が置かれていないようだった、レフの苦しみがかなり書き込まれていて味が違う。原作推したくなる。

宇宙から帰還したイリナは「邪魔もの、終わってしまった実験体」として扱われるようになる。レフは候補生へと復帰。確かにこれはアニメでの8話以降の筋立てなんですけど、なんか全然印象が違う。アニメで言えば11話と12話になっているところに、かなりの分量が割かれているんですよ。「本当に決死の覚悟で、イリナへの想い、そしてコスモノートとしての責任を考え抜き、世界に真実を公表するべきだと決断するレフ」を読むための一冊。なぜレフがコスモノートに選ばれたのか。

レフは無茶苦茶に善良ではあるが、しかし無茶苦茶に気高い人物ではない。と言う質感があって。だからこそ彼がした葛藤、彼を選んだ周囲の人物たちへの気持ち、その描写がすごくよかった。

『シャドーハウス2ndSeason』3話

シャドーハウス

一期でもここで始めてこびりつきだったタイミングで、こびりつきの大群に襲われる子供たちを描く話と言う「共通の最初の山」と言う感じ。コメディな場面演出と、怪物に理不尽に襲われ正気を失う生き人形たちを交互に見せられて脳がおかしくなる。エミリコが完全にヒーローの姿で立っている構図が最高なので、みなさんそのために是非。

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